Sports fishing information service japan 1976.3.創立 九州磯釣連盟 海洋磯釣倶楽部 musick 小鳥のように (ポール・モーリア) 13
「来たときよりも奇麗な釣り場」 九州磯釣連盟 北九州支部 海洋磯釣倶楽部 会員のモットである |
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第十二章 フィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ
まとめ
週刊つりニュース西部 投稿 フィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ 最終稿
私達が、魚釣りで、ホームグランドにしている関門海峡。
その釣り場は、九州最北部の都市、北九州市と本洲南の下関市の間に流れている細い海峡瀬戸です。
瀬戸内海国立公園に指定され、景観美あふれる豊かな地域で、両市の観光経済特区にもなっています。
そのような自然美溢れる豊かな環境の中で、釣りができることは、凄く幸福な事ですが、その関門海峡で近年異変が起きていることをご存知でしょうか。
お魚さんが釣れなくなった!! というよりは、居なくなった!!と、いうことが正しい見解です。この地で40数年、釣りを親しんでいると、その様変わりは驚くばかりです。
瀬戸内海国立公園という景観美しい名画な自然美は、ここに住む私達が大切にしたい居場所なのですが、自然と直接関わる、魚釣りという趣味は、自然を敏感に感じ、美しい海が、今どうなっているかを、いち早くキャッチでき、それを明確に社会に訴えることができます。
現代社会の中で様々な体験をしてきましたが、人間が生きる!!ということは凄く大切なことなのですが、人間欲が強くなればなるほど、自然美が失われてゆくことを知ります。
人間、誰しも幸福になりたいのですが、好き勝手な自分流の生き方を、皆がすれば、長く保てるはずの自然社会は、いち早く失われ、少しガマンの生活をしながら、豊かなハートで自然と優しくお付き合いする気持ちを、みんなが持つことにより、自然が長生きでき、自然界に住む多くの生き物達が微笑んでくれて、子孫を残してくれる。その恵みを私達が少し頂き、幸福になれる!! そのようなプロセス、環境作りを目指すことを、今すぐアクションプログラムしたいと思います。
お魚さんを増やすことは、自然を大切にし、優しい海辺環境を整えることであり、美しい海辺を清掃美化したり、小さなお魚さんはリリース、そしてゴミの持ち帰りをしながら、釣りマナーアップを、釣り人みんなが当たり前のように行動する。その上で、もっとレベルアップした自然環境美化社会を位置づける為に、地球に優しい社会を構築してゆく事をテーマとし、市民生活から経済、国政までを含めた、あらゆる手段で、生き物に優しい日本列島に改造することが、望ましいあり方だと想います。
私のハートはデッカイのですが、たかが趣味のお魚釣りしている釣り人でしかありません。
一つ一つを大事にしながら、たくさんの人々とコミュニケーションしていますが、デッカイ夢を少しでも実現可能にする為、今は政治家を対象にした地方議員、県会議員、国会議員、地方の市町村長さんにも、出来るだけお会いして、お手紙の交流をしています。特に各地域の様々な選挙には、釣り仲間達と協力して、これらの事を聞いてもらえるようにしています。
私達が今想っている事、今しないといけない事、優しい自然の中でお魚さんが釣れ、ファミリーで遊べる環境作りを、もっともっと、たくさん増やし、フェンス・ネットで張り巡らしたSORASとか、企業や港湾局が閉鎖した海岸線のオープンを目指すこと、それが今、最大のアクションかも知れません。
その為には、釣り人みんながゴミマナーアップ、釣りマナーアップ、ゴミの持ち帰りをしながら「来た時よりも美しく」を実践して、釣りマナーアップを、社会に、企業に、政治家にアピールすることが、最も大切で、最重要課題なのです。
私は40数年間、関門海峡で遊んで来ました。趣味のお魚釣り知識から発展したアクションプログラムも、たくさんありますが、釣り以外の観光とか、関門海峡の歴史をイメージした散策やショッピング、お食事会、家族や、友達をたくさん誘って関門海峡に遊びに行きます。
それだけ、たくさん遊べるスペースがある分けで、下関市40万人、北九州市100万人、その経済区域の人々を合わせると、300万人以上の人々が、この地に何らかの形で交流している事になります。
たくさんの人々が往来している関門海峡であるなら、もっともっと景観を大切にした海岸線を考え、フェンスネットが5割、釣り禁止区域が4割、人々が安心して遊べる区域が、たった1割もないなど、諸外国では考えられない行政区域です。
ここまでは私の地域、関門海峡を考えておりますが、私達の地域以外の、何処の県外でも、同じような現実が起きている事を踏まえ、このお話しをしています。
「週刊つりニュース」本誌を通してアピールしている事は、日本全国、どこでも同じような区域がたくさんあり「今、ガンバッて、自然保護、景観美化しておかないと、先々大変なことになりますョ」という警戒感を表現しています。
私と一緒に遊んでいる釣り仲間が九州、沖縄はもちろん、大阪、名古屋、東京、茨城、福島、仙台、石川、京都、岡山など、あっちこっち居ます。
釣り具メーカーさんサイドの、全国各地域の釣り場事情も聞けますが、何処の区域も、みんなすごく悩んでいる事を、あえて紹介しています。
大阪港とか大阪湾では、釣り禁止区域が多く、しかもお魚さんが釣れない。そして釣れた魚は食べれないと、みんな口をそろえて言います。
ただ、そんな所でも「魚が釣れて、まだまだ遊べる環境がありますョ」と言う釣り人も多く、釣り仲間達が競いあっている現実も多くあります。それらの人々が皆で「何とかせなイカン!!」と、口をそろえてアクションプログラムし、稚魚放流とか、釣り場美化に一生懸命やっている事を知り、互いに励ましあって活動しています。
最近の釣行で想うことは、交通事情がすごく良くなり、便利な世の中になったことです。
半世紀前、個人でマイカーを持つなど夢であったと思いますが、今では、女性でも、おばあちゃんでも、マイカーを持ち、家族で4〜5台もあるのは普通のようになってしまいました。
そのマイカーで北九州市、福岡市から二〜三時間もあれば、長崎県や大分県の渡船基地に行けるようになり、すごく恵まれた魚釣りができています。
私が20代で覚えた磯釣りは、軽自動車に4人乗り、5〜6時間かけて行く大分県蒲江や宮崎県方面、長崎県平戸宮ノ浦、崎戸大島、そして妻の故郷、熊本県天草があり、帰りはラッシュアワーで8〜9時間もかかったことが、ごく普通にありました。
そして、前日からの釣り、深夜帰宅し、次の日、早朝から仕事に行くのが、ごく当たり前のようにあり、それが趣味の魚釣りとされ、釣り人口一千万人から二千万人の釣りファンが居た時代です。
そのような時代を体感した釣り人が年金生活者となり、今の若者を育て、又、孫を可愛がりながら、お魚釣り文化のバトンを渡す、役割をしています。
シニア世代の私達ができることは、少しでも多く、釣り場を自然のまま残し、その釣り場で多彩な、色々なお魚さんが釣れ、自然の恵みが体感できる釣り場をイメージしています。
たくさんの人々が魚釣りに行き、楽しい、面白い!! ファミリーフィッシングがあり、学校の課外授業の子供達が、自然観察しながら、お魚さんと触れ合えるテーマも含めて、もっともっとアクションプログラムしてほしい、この事を切望しています。
(公益財団法人)日本釣振興会が、毎年のプログラムで実施している「少年少女釣り体験学習」は、多くの学校で課外授業として支えられ、学校のプールでお魚釣りを楽しめています。
又、私達が指導員として、お世話係している少年少女釣りプログラムも多くあります。そして九州磯釣連盟が各県支部で開催されている「少年少女釣り大会」では、各県内に於いて、父兄や磯連会員も含め、数千人に及ぶ関係者がサポートしながら、子供達のお魚釣りゲームを一緒になって楽しんでいます。
一方では、釣り団体協議会や(公益財団法人)タカミヤ・マリバー財団のような釣り人組織から、釣り具メーカーや釣具店にいたる立場の人々が、ボランティア奉仕などで、たくさんの稚魚放流を行い、数百万匹の稚魚が毎年、沖縄県から九州、西日本、各地域でリリースされています。
私達、釣り人組織が、釣り人ならず一般市民のパワーを集約して活動している事実を紹介していますが、様々なところで釣り仲間達が、お魚が釣れる釣り場環境を整え、子供達に多くの夢を与える活動をしています。恵まれた今の時代から、更に歴史は進化してゆきますが、私達は今、出来ることを精一杯努める!! ことが大切かと想います。
これまで、たくさんな案件を立証してきましたが、関門海峡のような海岸区域は、日本全国どこにでもあり、特別ではありません。その事を問題にしています。
私達が住む街並の景観から発展して、すぐそばにある海辺環境、そして、いつも親しんでいる釣り場環境を、もう一度再発見し、以前と違った、昔と変わってきている事を改めて確認し、今からの時代どうやって若い人々、子供達に、この事を伝え、又、以前のような釣り場環境を取り戻せるか。また、お魚さんがたくさん増えて、自然環境が良くなり、幸福になれるのか、そのような事を踏まえて、私達はアクションすることが大切かと思います。
出来る事から始めてゆく、釣りマナーアップを、たくさんの人々に伝え、みんなで優しい釣り文化社会を構築してゆきたいと思います。
これまで私が、私達が活動したことをアピールしながら、様々な視点の中でイメージアップした稿を、テーマとして紹介してまいりました。
わずかばかりの、ささやかな想いしかありませんが、それを支えてくれた釣り仲間や先輩、師匠が後押ししてくれたことで、このような原稿ができています。個人では絶対に果たせない事でも、大勢の、たくさんの人々の想い、ハートで、必ずや、その想いが、未来に繋げられると確信しています。
18ヶ月の長きにわたり購読していただいた皆さま始め、本誌、週刊つりニユース・スタッフの皆さまには、様々なところでの協力と、正しい文稿、表現に助援いただいたこと、深く感謝申し上げます。平成24年4月をもちまして、第三部を完稿させていただきます。
ありがとうございました。
・九州磯釣連盟 海洋磯釣倶楽部 会長
・全九州釣ライター協会 常任理事
・サーフメイズ JAPAN 事務局長
・週刊つりニュースAPC 上瀧勇哲
本稿は週刊つりニュース 西部本社宛、原稿文、最終稿です。
フィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ |
皆さん、九州磯釣連盟に入会しませんか、磯の大物釣りからルアーのヒラマサ、スズキ。シロキスの投げ釣り部門まであります 九州磯釣連盟では、2名以上のクラブ、個人でも参加募集中です。北九州支部エリアは北九州市、筑豊、直方、遠賀、行橋、豊前など。その他の地域でも紹介します。メッセージ、申込みは九州磯釣連盟本部へリンク。私のページでも、ご案内中です、どうぞよろしく。 問い合わせは 九州磯釣連盟・本部事務所・ 福岡市南区老司3丁目18の34 TEL・092 408 5680番、連絡下さい |
第13章へつづく |
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1981.(公財)日本釣振興会福岡県支部
主催の「水辺感謝の日」釣り場掃除
(公財)日本釣振興会 九州地区支部 高宮俊諦会長
(公財)日本釣振興会 福岡県支部 田中支部長
(公財)日本釣振興会 福岡県支部 事務局 信岡武昭さんの説明
1985.6.九州磯釣連盟北九州支部主催の釣り場掃除 若松響灘
1983.10.14. 若松響灘
(公財)日本釣振興会福岡県支部主催の水辺感謝の日掃除
(公財)日本釣振興会 福岡県支部長田中栄一さん
(公財)日本釣振興会 福岡県支部と
九州磯釣連盟北九州支部 合同釣り場掃除で挨拶する下村要一会長
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