「来たときよりも奇麗な釣り場」 九州磯釣連盟 北九州支部 海洋磯釣倶楽部 会員のモットである |
ジャパニーズフィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ 未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき |
第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任
スポーツと娯楽、趣味としての釣りは その26
私達、釣り人は「趣味として釣りを楽しんでいる」決して「職業漁師ではない」ことを、もう一度確かめ、そのことを正しく理解されて行動してほしい。今、こうして皆さんに紹介している稿は、釣り人の連帯とか、釣りマナーとか、釣りを趣味にする上で、もっとも基本的なベースをお願いしている分けで、最低限の釣りマナーを尊守してほしい。ただそれだけの、それ以上のことを決して強要するものではありません。
釣りという趣味が社会的にスポーツとして位置づけるなら、それなりの負担、それなりの心構え、それなりのアクションが求められ、釣り人のチームプレーとか、釣り人組織や釣り団体に関わることも必要になっています。
個人プレーではスポーツはできないし、アピールもできない。しかも釣りの楽しみ方も、遊び方も、考え方だって変わってくる。釣りクラブには、みんなで共有する遊びのハートを持った仲間達が居て、趣味のスポーツの領域を増やしてくれます。今、私達に欲しいものは釣り人の連帯であって、スポーツ心をみんなで共有しあい、釣りマナーアップ、釣り道徳から、釣り場美化を考えるときがきていると思います。
スポーツと娯楽の関係
そろそろ野球も中盤戦を向かえ、パリーグの福岡ソフトバンクと日本ハムが首位争いを演じてくれて、福岡ドーム球場は大入り満員。DDのピッチングは頼もしい限りだし、本多が打つと球場は波の嵐。そして、お待ちかねの7回には飛行船の盛り上がり。もう、たまらなく楽しい。そして帰りの混雑を考えて、ゆったり最後まで見届けて帰ると、やっぱし球場内のゴミ、ゴミ、ゴミがあふれている。
博多の森サッカー競技場や北九州本城サッカー競技場、こちらはギャラバンツ北九州とアビスパ福岡を応援するものだが、最近の成績はちょっと寂しい。しかもアビスパ福岡はJ1に再チャレンジするメンバーが揃っているだけに、もう少しガンバッてほいしところだが、サポーターは必死。
もちろん、それらの支持母体である企業や関係者は、もっと大変なのである。入場者が少なければ経営がたってゆかない。出来る限り多くのサッカーファンを呼び込みたい。それで様々な営業戦略となるが、基本はやっぱり強くないとお客さんは来てくれない。これが一番大事なのだが、その中での応援。通いなれた本城陸上競技場も、そんなにたくさん入れないが、なかなか埋めつくすような試合はない。それでもサポーターは一生懸命の応援団。そして終演。5千人ほどのサポーターが帰った後、残るものはやっぱりゴミ、ゴミ、ゴミ……
毎年この季節は優しい妻と映画鑑賞に行くことになっている。
それで久しぶりの映画館で予約席が決められて、二時間ほどの映画をゆっくり見るのだが、館内で飲食するファミリーに、映画館の売店にあるポップコーンと飲み物持参がかなり多いことにちょっと不満。区切られたシネマ館には数種類の映画が見られるのが人気であるが上映時間が区切られていて、上映時間以外は入れないというシステム。かなりシビアな映画館が多くなっているのに、人々の食欲は別問題で営利的。しかも、床にこぼれたポップコーンに、飲み物の放置。
高園 満さんが「月刊 釣ファン」に連載中の稿で私と同じようにグチをこぼす。
人間欲の世風をグチっても仕方のない事なのだが、もう少しエリを正した、世の中にならないものか考え深い。
国民のゴミマナーは使い分けする時代!! ではいけない
そんな劇場もあれば、クラッシック音楽観戦とかオペラ劇場、バレーや観劇の、いわゆる伝統的な古来文化会場では絶対のマナーが確約され、それらを見ているたくさんな紳士淑女、そして連れ添った子供まで温かい拍手を贈る光景はすごくマナーがイイ。
最近のゴルフブームに若手の石川 遼くんがガンバリ、女子の人気も実力者がたくさん世界ワールドで活躍し、しかも若いプロが大活躍している。スポーツ新聞からスポーツ番組が人気になるのも、こんなところかも知れないが、そんなゴルフ人気を支える多くのギャラリーファン達。どこの大会も若手が参加する大会にはギャラリーがすごく多い。その中でのゴミマナー、これはさすがにプロの大会、すごーくマナーが良い。もちろん会場の整備から、それらの運営管理もやっぱりお金がかかっているのだから!!かも知れないが、それでも素晴らしい景観と奇麗なグリーン。海も同じように奇麗な青なのだ。
私達釣り人のトーナメント会場、どの大会に参加しても、ギャラリーになっても、すごーくマナーが良い。
大会を運営するとか、参加する選手もそうだが、スタッフ全員、非常にゴミマナー、釣りマナーに気を使い、すごーく釣り場美化。
人間って、釣り人って、みんな、その場、その雰囲気によって、使い分けしている。してはいけないとき、して良いとき、良くても、悪くても、やっぱり知恵のある人間なんだろうか?
釣りがスポーツになる時代は、釣り人全体がスポーツ的な精神とか、チャレンジ精神。お魚釣りゲームも、釣りマナーゲームも同じようなハートで、みんなと結束してアクションを起こす、このことが出来ない限り、スポーツでなくて、ただ単なる娯楽の世界でしかない。釣り人みなさんに言いたい!!
「釣りをしているときはスポーツをしている選手」なのだ!!
「他人の釣りを見ているときは娯楽」それでも「一緒になってハートをときめかすことが出来るのもスポーツの世界」
お魚釣り文化もこれからどのように変化するか分からないが、自然との対話を一番にリフレッシュするハートこそが生甲斐となり、趣味となるなら、もっと「スポーツフィッシング」しようではないか。
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任
釣り人の良識と健全な釣りマナーとは、長崎県伊野浦 その27
私が知る釣り仲間は、みんなお人好しと思えるぐらい、釣りマナーが良くてハートが温かい。
お魚釣りは、たくさん釣れたらとか、大物が釣れたら大変嬉しいのだけれども、お魚さんがそんなに釣れなくても楽しい釣りが仲間達と一緒にできたらそれで大満足なのだ。それともう一つ、見ず知らずの釣り人と一緒に竿を出すとか、釣りを楽しむことがすごく上手。それは誰とでも話し合え、釣りコミュニケーションしながら情報公開することだと思う。そんな集団の中に居て、ある事件と関わった。
長崎県西海市伊ノ浦海岸の釣行
私が毎年欠かさず妻や仲間達と釣行する投げ釣りの大型アイナメ釣り場。ここの釣り場は急潮である為、オモリ35号とか40号を使うが、50号のL型テンビンを使っても流される。しかも底根が荒く、岩盤とか石、砂、藻混じりで、水深が20〜30mある瀬戸。そんな釣り場で30pを越える40pに近い大型アイナメを狙う分けだが、釣りスタイルは投げ釣り。ほとんどの釣り人は並継の硬調投ロッドに大型スピニングリールをセットしたタックルを二本か三本、竿立てに並べて置き竿釣りなのだが、釣り座となるところが県道なのである。
幅3mほどの県道は、山並の急斜面から落ちた、わずかばかりの土地を利用した道路。それに面した集落が30数軒あり、小さな漁村がそこにある。私達が利用する釣り座は、その集落を結ぶ県道海岸道路なのである。県道から釣りができるのだが、どうしても県道に釣り竿を置かなくてはならないので、その地域の人々に大変な迷惑をかけている。もっとも、時々通る車には特に気をつけ挨拶を交わす。
地域の人々に迷惑をかけない良識ある釣り人
そんな釣り場に通って、もう30年ぐらいなるだろうか。私の釣りスタイルは半分が釣りで、半分は原稿を書くための取材が含まれている。それで時々、西海橋公園駐車場そばに公園管理事務所があり、ここで西海市とか佐世保、長崎市等のパンフレットや様々な観光案内が貰える所で、久しぶりに寄ってみた。すると、事務所の奥で顔見知りの方から声をかけられた。その方、釣り場の前を車で毎日行き来している方で、私達が釣りをしているのを良く見かけるとか。それで親切に、たくさんのパンフレットとか、新しくできた西海パールライン等の話しを聞いているうち
「ちょっとだけ釣り人の悪口を言ってもいいですか?」
「それで、どんなことですか?」で、始まって50分ほど、温かいコーヒーをご馳走になりながらの長話し。
車で踏まれた釣り竿の弁償
私達は彼の生活道路で投げ釣りの、置き竿釣りをしていますが、ある投げ釣りグループが、車の通り道を占領して車が通れません。それで彼が「すいませんが竿をもう少し引っ込めてくれませんか!!」
その問いに釣り人が「これだけスペースがあったら通れるヤロガー」で、ちょっとおかしな雰囲気になってきたので、竿を気にしながらソロソロ通ったら、後輪で竿を引いてしまいます。
それで釣り人と押し問答になりまして、警察官が来て事故調査となります。その上、警察署に行って相応の話しをしますが「車で竿をフンづけたのは事実である」ことで、竿の弁償を告げられたそうです。
7万円を支払って示談したそうですが、そのことを町内会議で話し合い、県道を封鎖することまで決められました。しかし、「他の人々に迷惑がかかる!!」ということで、今まで通り釣りができていることを聞きました。
地域の神社、仏具、賽銭ドロ多発は釣り
もう一つ、お話の続きがあります。
その方、地域の青年部を組織して神社等の祭り文化を育んでいます。その中で、私達が釣りをしている一番奥に神社が二つあります。神社前は広くて、以前は駐車場として整備され、トイレもあります。公園とキャンプもできるし、なにより全面に絵を描きたくなるような海の景観があり、凄―く素敵な穴場なんです。
その神社は無人で、昔は釣り人が宿泊していたそうですが、今はカギがかかっています。それで神社内の太鼓や鐘、神具が盗難されることが頻繁にあり、ほとんど釣り人の仕業と思われています。それで神社に続く道をシャットアウトし、車止めをしています。ただし、徒歩で入れる釣り場ですから、年中釣り人がチヌ、クロ、アジ、ヤズ、マダイ、イサキが釣れる好場となっています。
仲間達が地域のほころびを正す
冬場しか行かない釣り場ですが、入れ替わり海洋磯釣倶楽部の仲間達、その友達が竿を出し、地域の皆さんと何らかの形でコミュニティーしています。皆で声かけは良くするし、散策をする人々だってお友達。
なにより、その地域の方からミカンを貰ったり、イカの一夜干し、ニイナを貰う等、なにがしの御付き合いは、そこの子供達と一緒に楽しく釣りをして遊んでいることでしょうか。一生懸命の釣りでなくて、少し余裕があり、釣りマナーとかゴミマナーは欠かさない気持ち。特に私達夫婦の釣りは大変好感度が良くて、地域の人々から良く声をかけられます。釣れたウナギ、アナゴ、フグは持ち帰らないので、食べてもらえるなら、その地域の人々にプレゼントするからよけいに、そのお返しを頂けるのかも知れません。
先程の西海橋公園管理事務所の青年家は、漁で生計をたてていますが、神社がそばにあるトイレの行き返りで両親に「コンニチワ」の挨拶。以前は釣り人に対し気難しかったのですが、この頃は向うから挨拶してくれます。
都会の人よりズーッと漁師町の人々は温かい。そんな優しいハートを私達は大切にしながら、これからも伊ノ浦地域の人々と温かいコミュニケーションをしてゆくことでしょう。
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任
関門海峡の釣りマナーと釣り場開放に向けて その28
私達の身近な釣り場で起きている釣り禁止区域の拡大、それは釣り人がトラブルを起こした証でもあります。
少し言いすぎかも知れませんが、何がなんでも釣り人を海に出さないとか、釣りをさせないと決め付ける企業、港湾関係者ではないはずです。何らかの要因で海から排除する理由があるのです。私はたくさんの港湾局指導者や企業、管理者、そして釣り人組織に関わる人々と、これらをテーマにしたお話しをしてきました。
釣り人の言い分と、海を個有する立場の者とのパブリックコメント(意見公募)、そしてアジェンダ(議題)です。
私達が何気なく優しい自然の中で釣りをしている風景は凄く素敵ですが、その自然の中で釣り人はどのような振る舞いをして、優しい釣りをしているのでしょうか。自然とか海辺、海岸線は誰のものでもなく自由に利用でき、楽しめて、自然の中で癒されること。みんなが使うものですから、もっと思いやりのある優しい海辺、自然美としたいはずです。
自分だけ、自己さえ良かったらでは済まされない都会の釣り場環境、そして今の現実。自由な空間があるからこそ釣りマナーがあり、みんなで共有したいのが私達釣り人の願いでもあります。
下関市、関門海峡の釣り場は今
関門海峡、下関市前田海岸から長府まで続く海辺・岸壁の中で、以前、下関水族館があった区域からマリーンランドホテル、そしてこの区域にスーパー等の複合大型施設が最近できました。
その施設は全て海際にありますが、以前は岸壁にテトラポットが入り海峡瀬戸の魚が良く釣れる好場でした。その釣り場が全面釣り禁止となっています。全て企業個有する海となり、フェンスも二重となり、国道や施設から海に入ることはできない海岸線となってしまいました。それで、この海岸線はどんな風に扱われているか調べてみました。
秋の早朝、その海岸に出てみると誰も居ない殺風景な海があり、企業のゴミが風で吹き飛ばされて、雑草が生い茂る岸壁がありました。その岸壁に企業の物置と、社員用の駐車スペースがあり、せっかくの釣り人オアシスが、自然観光資源が死滅している現実を見ました。そして、その海岸から関門大橋まで続く国道2号線下は海に降りてゆけない高い犬走りと岸壁、そして狭い遊歩道、それに駐車スペースさえない道路。その中で私有地が点在し、ところどころある店と、その駐車場スペースは個人のもの。とても海岸に降りて散策もできないし、ファミリーフィッシングなど遊べる海岸でもない。せっかくの関門海峡の景観、岩場と砂浜、優しい海がそこにあるのに遊べない現実があるのです。
関門大橋から続く唐戸市場、下関商港、彦島までの海峡瀬戸に直面する海岸、岸壁はほとんど釣り禁止区域で、自由に散策できる海岸は20%もありません。まして車で乗りつける岸壁などある分けもなく、広い空地はヘリポート基地となっていました。釣り座となるところはほとんど港内とか内湾の汚い海だけ。とても自然美あふれる関門海峡の景観はなく、淋しい商業施設が立ち並んでいます。それでも海響館(水族館)周辺の岸壁は市民のオアシスとなっています。ここだけが自由に遊べる空間がありました。
北九州市門司区の関門海峡の釣りマナー
急潮の海峡瀬戸に思いっきりブン投げて遊ぶ「投げ釣り」、ターゲットは冬季のカレイ、夏季は夜釣りでイシモチ、コイチ・マダイ釣り。
ほとんどのキャスターは岸壁に車を駐車して置き竿釣り。その、そばから釣りができるのが凄く便利で釣りが楽しめています。
そんな海峡瀬戸に釣り人が数千人規模で押し寄せていた昔。今はその一割もみたないぐらい釣り人が少なくなりました。その分けは釣り場が消えたこと、そして少なくなったお魚さんでしょうか。
北九州市「観光 門司港レトロ」と散策する市民ゴミボランティア
平成24年4月から6月にかけて6度、釣りクラブや釣り大会等で関門海峡の釣りを楽しみました。その中で、早朝から釣りをしていると必ず、散歩するカップルやシニア世代の人々に声を掛けられます。
私達が釣りをしていると何が釣れているか気になるのでしょうか。それに、その散策の人々と顔馴染みの方が居たりして、けっこうコミュニケーションがあり、釣り情報が貰えているのです。もちろん散歩する人々は釣り趣を理解しても、釣り人ではありません。そんな人々の多くは、ゴミ袋とカニバサミを持って、ゴミ、缶などを拾いながら、海岸線の散策美化をしているのです。
皆さんそれぞれに「私達の街並を美化!!」とか「散歩道を奇麗にしながら景観を楽しむ」とか「釣り人とお話しができる」などのメリットを活用しながら少々のゴミボランティアをして散策を気分良く親しむことで、ライフスタイルをエンジョイしているそうです。
又、そばに「門司港レトロ」という観光特区もあり、たくさんの観光客が自然景観に親しみ、さらに北九州市門司港レトロをPRしてもらいながら、再びたくさんの人に来てもらう、その事によって市が潤い、街並が賑わい、もっともっとこの地域が活性化して、市民のハートが豊かになれる、幸福になれるまでイメージアップされています。私達釣り人は、それらの一部分としてとけ込み、豊かな関門海峡の海辺をPRしながらお魚釣りしたいと思います。
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任
ちょっと遠征した私の釣り場環境と生き物達 その29
毎年の冬季に釣行する長崎県西海市、伊野浦海岸。本誌、平成23年2月4日号「bW、地元の人と心を通わせよう」で紹介した釣り場に、平成23年度の釣り納めとして、12月31日、弟と釣行した。その釣行先でいつも気を使うことは、細い海岸道路からの釣りは、地元の住民の皆さんに迷惑をかけないスペースで挨拶を欠かせない事。「おはようございます」「こんにちは」という、ごくありふれたコミュニケーションで随分と優しい、楽しい釣りができる。
そして今度のテーマである、釣りマナーと海岸線のゴミ問題を少し触れてみた。
この海岸は針尾瀬戸、西海橋下の、もっとも狭まった海域で急潮、激流が走っている。地形的にも大村湾と外洋が、この瀬戸で繋がる為、もっとも狭まっている区域で、海岸線の少しのスペースに45世帯あまりの民家があり、1qほどの道が海岸に沿ってある。その生活道路に少しの有料駐車場があり、ここをベースにして私達が釣りをするのが定義となっている。車の離合が出来ないので、すごく不便だけれども、住民同士の間は不自由しないが、釣り人の車が多すぎて正直、迷惑しているのが現実。本誌に釣れた!! 記事を記載する私の場合は、迷惑をさらに拍車をかけるようで、すごく悪い気がしている。それでもあえて紹介するには、釣りマナーアップ、釣り場のゴミ持ち帰りをお願いする分けで、なんとか住民の皆さんに理解してもらいながら「楽しい釣りをし、たくさんの釣り人と遊べたら」が願いなのである。その想いの中で三つほど違ったテーマで、この釣り場を紹介してみたい。
@ここの釣り場は主に投げ釣りのアイナメ釣りで、今、関門海峡で全く釣れないアイナメが
、ここでは30p級が平均で、40p近い大物も期待できる好場。しかし年々少なくなっているのは事実だが、それでも、わざわざここまで来る価値はある。そんな大型アイナメを、今年もゲットできた。硬調の投げロッドに大型パワーリールで強引に抜き上げた35pクラスのアイナメは黄色で、たくさんのタマゴをかかえていた。おまけに、そのアイナメは別の針を口元にかかえていたから、二つの鈎をくわえたことになり、本虫を丸呑みしていたから、すごい食欲に驚く。
一昨年もソイの33pを釣った時も、口元に古いエギが掛かっていて、私のエサを丸呑みして釣れたから、この辺の海に居る魚達は、私達が釣る仕掛け、鈎をかなり食っている事に気付く。その原因は、急潮の針尾瀬戸の底地は砂泥地に岩盤、根モが入り混じり、すごく根掛かりが多いこと。おまけに急潮だから、投げ釣りでは30〜40号のオモリが毎度5コから10コは取られるし、仕掛けは30本ぐらい準備していないと、すぐに根掛かりで消耗してしまう。もちろん、エギングやソフトルアーでも同じようなもので、とにかく仕掛けの消耗が多い釣り場。
Aここの釣り場は昔なじみの釣り人が多く、大半の人が遠投サビキ釣りでアジを狙う。
その釣りスタイルで大型のイサキやバリ、ときどきマダイやスズキが釣れて、すごく人気がある。もちろん釣りポイントがあり、道路を通行止めにしている、その先の公園海岸と神社前の海岸で、こちらはすごく釣り人も多く、ドボン、トボンと大型のアミカゴが急潮に投げられ、20〜30pのアジが二連、三連と釣れるのが10月から1月にかけて。
今度も、そのような釣りスタイルをしているシニアのご夫婦が二組に、磯場から投げている常連釣り師が30匹以上アジをキープし、その中に50pのヤズが1匹。別の組はバリが数匹釣れていた。そんな釣り人達の釣り場周辺には、お決まりのサビキ仕掛けが針ごと捨てられていて、磯場にも、道路沿いにもあり、私は今度、その仕掛けを15セットは拾った。特に干潮ごろの磯場には、それらのサビキ仕掛けが岩にガッチリ食い込んでいて中々取れないのだ。普通の、ふかせ釣りは一本の鈎、投げ釣りのアイナメ釣りでも一本針で狙うが、サビキ仕掛けは10本も針が付いているから非常に危険なのだ。私達釣り人の有るべき姿はクリーンアップとか、釣りマナーアップを、ごく普通にアクション、行動して、社会的な地位、レベルアップを目指すことにあるが、もう少し危険な仕掛けの回収をお願いしたい。
そのことをイメージアップして、最低限の釣りマナーは守ってほしいものだ。
B伊ノ浦港から、西海橋に近い、行き止まりまでの道路護岸からのソフトルアーで根魚狙いをしていたら、
そばで「ニャーン」と鳴くネコが魚を欲しがっている様子。そのネコの足元を見ると、サビキ仕掛けの鈎が付いている。黒ネコ(ノラネコ)で、地元民になかなか懐かないでいるから足に絡んでいる、つり糸を取ってやれないのである。
それで、ソフトルアーに、「パワーイソメ桜」を付けて底下をコヅクと、いきなり軟竿を絞り込む大アタリで、タケノコメバルが釣れた。10pほどの小魚で、リリースしたいところだが、そのネコにその魚を与えて、捕まえてヤロウとしたら、魚だけ食われて走り去った。伊ノ浦にはネコが20数匹居て、あっちこっちの釣り場で、釣り人の魚をフンダクッテ行くネコがおり、サーフでベラがWで釣れたと喜んでいたら、鈎を外している間に、もう一匹のベラを食わえて逃げるネコが、竿ごと(仕掛けごと)引っ張りまわされ、とうとう竿が折れてしまった仲間も居る。それで、この辺の釣り場で釣りをする人にはネコ注意をうながしている。地元の人々によると、釣り糸、仕掛けが絡んで死んだネコも多いそうで、犬の散歩などにもかなり気を使っているそうだ。
私達、釣り人が捨てた仕掛けが原因で、近所の人々にも、靴や衣服などに仕掛けが絡んで困っているそうだ。
そして景観が良いので、観光とか、散策する人々も多く、特に夜間は、これらの釣り糸により、つまづいたお年寄りもいて非常に迷惑していることを聞く。それで私達は、毎度その海岸線のゴミ拾いと、釣り糸、仕掛けの回収を、妻や仲間達としている。釣りをしながら気付いたゴミを拾うから、そんなに苦にならない。しかも、大きなドラム缶が二ヶ所あり、ここでそのゴミを捨てられるから、すごく便利なのだ。だから、この区域で釣りをする方はせめて、そのドラム缶の中に仕掛け、ゴミを入れてほしい。
C神社前から公園となっている広場にはトイレもあり、子供達とゆっくり遊べるスペースもあり、
すごく景観が良くて、釣りもできる。磯釣りスタイルで急潮を狙うと、大型のクロ、チヌも釣れる好場であるが、車が入れない。
有料駐車場に車を入れて、10分ほど海岸を歩いて入れる釣り場だが、10人も入ったらいっぱいになる。それだけに地元釣り人の好場となっている、ゴミの持ち帰りをぜひお願いしたい。
まとめ
今日は釣り納めとして、私はメイタとメバル、アイナメ、ウミタナゴを20匹ほどクーラーに入れたが、弟は投げ釣りして、25p、31pのアイナメを釣った。まずまずの釣好であり、水温はまだ温かいから1月いっぱいは楽しめる針尾瀬戸お勧めの釣り場である。
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任
職業漁師と釣り人の関係、港の景観とクリーンアップに繋がる連帯とは その30
2月19日(土)、大潮で晴、久しぶりに妻と、のんびり春の日差しの中で、メバル釣りを楽しんでみた。
ちょっと暖かい日差しの波止釣り、普通は外波止からのテトラからの外洋を狙い、テトラ根廻りのモ場をちょっと遠投して、モの合間にウキを持ってきて静かに釣る。そのタックルは、飛ばしナナメウキと感度の良い釣妍「ケミセンサーG2」小型棒ウキを固定としてウキ下5mごろまで探れるようにするが、私の場合、底までエサを落とさず、2〜4mの層を丹念にゆっくり誘いながら食わせる。その為、マキエサはジャンボアミ1角にフワフワマキエをイメージして、軽い集魚剤グレジャンボを2袋混ぜ込み、ちょっと硬めに設定して、妻と半分ずつにしている。
朝日がキラキラ輝いて、ウキがちょっと見えにくいのだけれども、道糸が分かりやすい蛍光オレンジのサスペンドBYスペシャル1.75号で、飛ばしナナメウキのオレンジカラーと繋がっていて意外と見やすい。サシエサは、マルキューのシャキ生Mの半身を少し鈎先に掛けて狙っているが、妻は活の良いゴカイを掛けて、よりアピールさせている。
それで、どちらが先に釣るかと思いきや、妻が先にヒット。メバルの12pが虫エサに食いついて、OHカットメバル鈎8号が、うまく唇に掛かっていた。で、彼女のウキ下は2m、ほとんどハリスの長さでモ場にくっついているメバルを釣ったようだ。私はマキエでアピールして、底から食い上げてくる尺メバルを期待している。しかし、1時間ノーヒット。妻は3匹のメバル。私は小さなフグを2匹。虫エサの方が食いが良いか? などなど、とにかく攻めのハートが大切として、三ヶ所ポイントを変えて攻めるもアタリなし。それで、アールポットで湯を沸かし、温かいカップめんにコンビニ弁当を頂き、ついでに、いつものホットコーヒーを飲み干して再びチャレンジ。波止先端から港内は妻に任せて、外洋のテトラから竿出し。ウキ下もテトラの根まで届くような根掛かり覚悟。そんな釣りポイントで静かに消し込むアタリ。久々に金メバルの引きが楽しめた15pのちょっとしたサイズ。引き潮でゆったり右流れにウキを乗せながら、そのポイントにマキエを入れ、メバルを誘い出す作戦で、とにかく「シャキ生」をアピールさせる。誘いもソフトルアーとかロックフィシューのように激しくないが、優しくウキで誘ってやる方が食い込みがイイような気がして三連続ヒットのメバル、ウキ下が4mごろ。ほとんどテトラの根廻りでヒットして、ちらちら見える小さなサイズはマキエばかり追い、釣れるメバルはテトラの影から駆け上がってサシエサを食っているようだ。カラ振りも五〜六度あるが、やっぱりウキを30pぐらい沈めてくれると確実に鈎掛かりしてくれるが、チョンチョンのアタリでは、なかなか難しい。それでOHカットメバル鈎の6号をチョイスして、鈎を「シャキ生」の中にしっかり隠してカモフラージュ作戦。
これが大成功して入れ食いモード。しかし10p以下のミニメバルが釣れるから、この釣り方も面白くない。やっぱり尺メバルを釣りたい!! 港内側で遊んでいる妻はその後、小グロにウミタナゴを釣っていたが、みんな小さいとか!!
今日はそんな遊びの小物釣りを楽しんだ。
職業漁師と釣り人の関係、港の景観とクリーンアップに繋がる連帯とは
けっこうメバルが釣れて面白かったこの港は、佐賀県肥前町にある。その港には渡船組合があり、数軒の渡船がこの港より出船しており、かなりの釣り人が利用している。当然、休息所にはゴミ入れ容器が置いてあり、渡船を利用した釣り人がとうぜんゴミを入れ、磯場でゴミを捨てない釣りマナーをお願いしている分け。私も昔から、この港沖の磯を利用して「磯場のゴミを拾い」美化に協力しているが、最近は随分と奇麗になったと思う。しかしその反面、港や岸壁など近場の港はやっぱりゴミが多い。特に海辺で漂うゴミの回遊はどうしようもないゴミ。せめて漁師や渡船組合が率先して回収してくれたら、というのが願いなのだが、いつ、この港に来てもゴミの遊覧があり、テトラ周辺のゴミは相変わらず多い。今度も、自分達が食べたコンビニの弁当ガラと合わせて、波止周辺のゴミを拾い、そばにあった渡船のゴミ入れ容器に入れた。すると、それを見ていた渡船の関係者が
「私の船を利用しない釣り人は、私のゴミ入れ箱に入れないでくれ!!」と注意された。で、ちょっとカチーンときた。けど、レベルの低い人に言っても仕方がないので、そのゴミを車に入れて持ち帰った。おかげさまで、ちょっと気分を悪くした思いであった。
港は公共のものであり、私達国民の税金によって築港されているが、その港を利用して生活する漁師や釣り人相手の渡船は営利を受けている反面、その漁港の景観とか管理や美化まで含めた整備を行うことが義務付けられている。
遊びの釣り人であっても、ゴミマナーとか釣りマナーを気にしながら遊び、できる方が率先して励む。
私達釣り人は、営利などなく、自然と遊ばせてもらっていることを感謝しながら、私は、釣りマナーとか、コミュニティをしているつもり。せめてそのサポート、ゴミの集積ぐらいしてほしいものだ。特に釣り人相手の渡船業者なら、なおさら!! と思う。同じ町にある、私が利用している渡船、船長さんはすごーく暖かく、渡船が係留してある桟橋二つから、一般釣り人が釣りをしても文句を言わないし、そばのドカン焼却炉にゴミを入れてやると「ありがとう」を言う!! 同じ職業の船長さんでも、こんなに違う現実。漁港の景観を気にする組合員さんも居れば、家庭ゴミを平気で海に捨てる漁協の関係者も居る。昔から、港で生活しているたくさんの漁師や人々、それぞれに考え方があり、行動も違うが、自然景観美化とかエコ社会に対して、どのくらいイメージアップしてもらえるかが今からのテーマ。私達、釣り人も同様、今、国民全てがそのことについて問われている。
注 意
港を批判する内容であるので、釣り場所を控えていますが、肥前町晴気港波止の釣りです。
釣り場を紹介する、しないは、古賀編集長にお任せします。
第七章へつづく |
本文と合わせて1960年代からのポール・モーリアのmusick 1〜15までお楽しみ下さい |
未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき |
長崎県鷹島大橋 鷹島船唐津港
鷹島殿浦
鷹島、晴気沖の磯釣り 隆盛丸 0955-54-0222
海洋磯釣倶楽部大会 熊野照輝さんイシモチ
星野正紀さんキス 釣りのファン子くろ
グレの部優勝 鷹島カップ
鷹島カップ 海洋磯釣倶楽部主催
都留健二準優勝 鷹島カップ
吉本耕二さん 都留健二マゴチ
マダイ、釣りのファン子 鷹島カップ
大道さんファミリー アオリイカ優勝
川端武徳さん入賞
鷹島大橋 イカの部
大道 明さんファミリー
鷹島かップ
皆さん、九州磯釣連盟に入会しませんか、磯の大物釣りからルアーのヒラマサ、スズキ。シロキスの投げ釣り部門まであります 九州磯釣連盟では、2名以上のクラブ、個人でも参加募集中です。北九州支部エリアは北九州市、筑豊、直方、遠賀、行橋、豊前など。その他の地域でも紹介します。メッセージ、申込みは九州磯釣連盟本部へリンク。私のページでも、ご案内中です、どうぞよろしく。 問い合わせは 九州磯釣連盟・本部事務所 福岡市南区老司3丁目18の34 TEL・092 408 5680番、連絡下さい |