Sports fishing information service japan 1976.3.創立 九州磯釣連盟北九州支部 海洋磯釣倶楽部 musick 憧れの地平線 (ポール・モーリア № 7 

「来たときよりも奇麗な釣り場」 九州磯釣連盟 北九州支部 海洋磯釣倶楽部 会員のモットである

     未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき
第6章 私の釣りマナーアップと自己責任





         海洋磯釣倶楽部 会長 上瀧勇哲


  
ジャパニーズフィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ 
      
未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき


第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任     


国定公園 北九州門司めかり遊歩道のチヌ釣り、そして      その19


私のホームグランドの一つ、関門海峡門司めかり海岸、ここの釣り場はウキふかせ釣りのチヌ、メバル、クロ狙いも面白いが、投げ釣りのマダイとかイシモチ、チヌ、そしてキスやカレイも釣れることで一部のキャスター仲間では穴場とされている。その、めかり海岸遊歩道では、そのような釣り人が入れ替わり竿を出し、遊べているが、一番のネックは急潮であること。早い潮に押されて、重いウキが一気に流されたり、投げ釣りの道糸が沖潮に乗り、右、左と流され根掛かりの連発。多分、海底ではそれらの釣り糸や仕掛けが密集してジャングルになっていると思われるが、失う仕掛けに比例して、他人の仕掛け、ウキやオモリを回収することもあり、こんな仕掛けで釣っているんだ!! と思うようなプラス面もある?





観光客と釣り人の関係


そのような釣り場で仲間達と静かに釣りをしていると、決まって声をかけてくれるのが観光客。めかり海岸は関門大橋を望み、めかり神社とか、関門人道トンネル、最近は門司港レトロとつなぐトロッコ列車の始発駅もあり、春から秋までの観光散策シーズンは物凄い観光客が県外各地域からやって来る。そのような人々が、めかり遊歩道から素晴らしい関門海峡の急潮、景観に浸って思わず「ワンダフル」と口ずさむ国際色豊かな人々で賑わう。その中での私達の釣りである。
ウキを静かに眺めながらマキエ作業をしていると、観光客の人々が「釣れますか?」と声をかけてくれるが、何よりリールを巻いていたり、何かを釣って竿がヒン曲ってくると、もうたくさんのギャラリーが集中して応援してくれるからたまらない? それでフグとかヒトデを釣ってしまうと、みんなガッカリである。




釣りって面白そう!! とは、観光ギャラリー


10月の暑い週末の土曜日、久しぶりにウキ、ふかせ釣りでチヌを狙うつもりで、通いつけの関門トンネルそばのフィッシングガイドⅡで沖アミ一角とチヌパワーⅤ10に瀬戸内チヌを購入して、門司白野江港そばの定置アミ海岸から渚釣り? 先週も釣り友がチヌ、メイタを三枚キープしたことを聞いて入ったのだが、この日は食いがわるくてメバル2匹。それで昼前から門司めかり遊歩道に入った。



私のような釣り人が二人、公園ベンチ前から釣っている。そのそばにギャラリーが20人も居て、凄―く賑やか。どうやら、どちらかの釣り人が大物チヌを釣ったらしく、皆から祝福されているようだった。で、そんな様子を遠くから見ながら、私は大岩そばの海岸から引き潮狙いのワイ潮を狙って、ちょっと比重のある「高園どんぐり・ちぬの詩1号」と潮受水中-1号水中ウキを組み合わせて仕掛けを入れたときだった。又々、先ほどの釣り人がチヌを掛けたようで、かなりのやり取り。ヤジ馬がさらに膨れ上がって、ヤァーヤァーの喝采。ちょっと釣るのをヤメて遠くから見ている私。隣の釣り人が捨て石まで降りてタモで掬ってやり、それが赤いマダイのようだった。そんなに大きくはなかったようだが、ギャラリーにとっては凄―く「釣りって楽しそうだ!!」と思ったに違いない。



玄海国定公園、めかり観光遊歩道で釣りをした後始末 

一時間もすると3040人居たヤジ馬が消え去り、いつも通りの遊歩道になったのだが、私は午後3時まで釣ってアラカブ2匹でマキエが終った。チヌ、マダイを釣った釣り人も帰り、変わりに新しい釣り人が、そのポイントに入ったのだが、その釣り人、ちょっと怒っているようで、周辺にある空き缶をボコボコ足で蹴飛ばし、海にカキ落としているようだった。それで私の周辺の釣り場掃除をしたゴミ袋に余裕があるので、その釣り場に行き「先程ここでチヌとマダイが釣れたんですョ!!」等のコミュニティをしながら周辺のゴミ拾い。これが物凄くたくさんあった。



先程のギャラリー達が食べ残したものが、かなりあるし、釣り人のマキエした後の残りエサが遊歩道から捨て石にビッショリ付いて汚い。もっとも大潮で満ちてきたら奇麗になるのだけれども、次の釣り人が入ると気分悪い。しかも、仕掛け糸があっちこっちあり、私でも気分が悪くなってきた。後から入った釣り人と一緒になってゴミ拾いしながら「先程釣った釣り人は棒ウキで」とか「20m沖を流していた」とかの話しをしながら気分を変えてコミュニケーションした。





釣り人の仲間意識、ゴミも友達、みんなで協力、釣りマナー

門司めかり公園駐車場とか、めかり神社、関門大橋下の橋台下トイレ、あるいはノーフォーク広場駐車場には、それぞれに大型ゴミ入れ容器が設置してあり、釣り人はもちろん、ウォーキングとか観光客の方が利用している。それに週二度か三度、公園を管理している北九州市委託の清掃業者が来て、定期的にゴミの回収から環境美化にご苦労されている。めかり海岸、公園施設にゴミ回収ボックスがあるのは非常にありがたい存在であるが、それ以外の公園とか運動公園、街並の道路とかウォーキング遊歩道等にはゴミ回収ボックスはほとんど置いてないのが現実。


北九州市では「門司港レトロ等の観光施設 及び めかり国定公園海岸線の美化には、たくさんの公費を注いでいますとのことです。
私達も県外の公共の釣り場で楽しい釣りをしていますが『その地域の皆さんに迷惑をかけていないだろうか!!と、いつも心が痛みます。
自分さえ良ければとか、個人プレーのゴミマナーは、スポーツ的な釣りスタイルに反骨するところがあります。それゆえに釣り人はみんな友達。ゴミも友達。みんなで協力し合ってゴミマナーアップをプログラム・アクションしたいところです。
釣行にはゴミ袋、ナイロン袋を持参し、自己のゴミはもちろん、釣りをしたその周辺のゴミを回収して、気分良く次の方にバトンタッチできたらどんなにハートが豊かになるか、釣りはスポーツ心でお願いしたいですね。




 
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未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき


第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任   


釣り人の騒音と人糞、そして釣り人公害       その20


大分県鶴見半島先端にある梶寄港は15年前から、釣りクラブの井上利治くんが利用する大島の渡船「みや丸」で、半島の磯釣り大会を3度、個人的にも5~6度利用したことがあります。
以前は鶴見、地松浦港からの渡船だったが、釣り場に近い梶寄港なら10分たらずで釣り場という、船酔いの弱い私にとっては最高の港、船だった。その港から出船していた「みや丸」が、港の住人から「深夜大勢の釣り人が来てうるさい」と注意されたこと、特に夏場は車のエンジン音や話し声が良く聞こえ、寝られないとのことで「漁協からこの港を使ってくれるな!!」 と叱られたそうだ。仕方なく、隣の港から出船した釣り大会を二度ほどした。しかし、その梶寄港は鶴見半島の一番先端にある港として魚影が濃く、オナガグロやマダイがでる好場で、日中はクロの30㎝クラスが波止下でマキエに群れる。しかもサビキのアジ釣りからエギングのアオリイカ、ルアーのヤズからスズキまで狙えて年中、釣り人が絶えない好場。近年、港が埋立造成されて波止も三本。ちょっと足を伸ばすと下梶寄港からオートキャンプ場もあり凄く賑やか、だから様々なトラブルが、この港をめぐって起きているのです。

地域の住民から締め出される釣り人

津久見市四浦半島先端の大元港から蒲戸方面の磯渡しをしていた神田船長さん、こちらは現在休業されているが、以前はこの大元港、ひかり丸を随分利用した。神田船長さんから「周辺の住人が寝られないので、車のエンジンはもとより、もっと静かにしてくれ」と、何度も注意された。それと小さな港にトイレがなく、釣り人の人糞とか、ゴミの置き去りが多くある件。これ等は磯渡しする釣り人の物ではないにしても、ちょっと呆れているので、人糞は波が洗う海岸でしてくれ!! とか。そのような、もっともな、話しがこの四浦半島の港に実に多い。

四浦半島の港は山並みから一気に落ちた港が多く広場が少ない。港を広くするには海を埋立てることなのだが、その造成工事が、今あっちこっちの港で道路整備まで含めて開発されている。しかし、県道から続く港の道路は昔から狭く、車の離合ができない。しかも駐車するスペースもない釣り場が多いので、ちょっとした好場はほとんど「車進入禁止」「駐車禁止」「最近は釣り禁止」などのプラカードが多くある。その中には「釣り場は奇麗にしましょう」なら良いのだが、「ゴミ持ち帰れ」「釣り人立入り禁止」「無断駐車、罰金二万円」等々、物凄く釣り人に対して環境が悪い地域となってしまった。

津久見・四浦の船長さんとゴミマナーの協力

津久見市四浦半島の磯釣りはもちろん、波止からの釣りは昭和50年代から頻繁にお世話になった釣り場が多く、津久見湾側から深良津港に行けない、蒲戸廻りから行く時代があった。刀自ヶ浦港の上野船長さんや深良津港の老船長さんで、三宅の磯に良く通った。もちろん大元港の神田船長さんから赤崎港の川崎丸船長さんまで随分、津久見、四浦半島通いを仲間達と繰り返した。
そんな船長さんとか地域の漁港みなさんから海洋磯釣倶楽部は特別あつかいのような眼差しをもらった。それは会員がいつもゴミ袋を持って港、海岸、磯の掃除を必ず10分、20分すること。ゴミはすべて船長さんがお預かりか、漁協のゴミ捨て場で処理してくれたこと、その当時はそのようなゴミ捨て場容器が各港にあり気安く利用できていた。

 

釣り人のゴミは全てお持ち帰り                      

しかし現在は違う。漁港関係者以外のゴミは、ほとんどお持ち帰りで、あの汚いアミ汁の付いたパッケージとか集魚剤の袋も全て持ち帰りが原則となっている、しかし、漁協とか港関係者、地域の皆さんによっては温かくコミュニティしてくれますが、私が知る20数年前の地域の人々とは随分変わってきている。
その中で釣り人がアクションするゴミマナーアップを地域の皆さんが「こんな釣り人もオルンャね!!という印象をたくさん見てもらい、釣り場の開放とか、釣り禁止区域を少しでもオープンにさせてくれ、優しいハートをもらえるよう、私達はアクションプログラム、行動したいものですね。



大分県津久見市四浦半島の景観美化清掃作業プログラム     

数年前から(公益財団法人)日本釣振興会 大分県支部 及び 大分県釣り団体協議会等が組織する「四浦半島の釣り場清掃美化活動」は、県内の釣り人はもちろん、地域のボランティア住民から釣具店・市職員まで含め「四浦の釣り場を守る」テーマで、津久見、四浦半島の海岸、磯、港を定期的に清掃美化作業しています。毎回数百人の皆さんが一生懸命汗をかき、四浦半島の景観美と優しい自然を守ること、そして、地域の住人皆さんが頻繁に環境美化活動しながら、私達釣り人にも「自己のゴミを持ち帰り」を願っている事を踏まえ、「来たときよりも奇麗な釣り場」そして地域の皆さんに声かけするだけで、釣り人の立場はレベルアップします、よろしくお願いします。

 
 
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任   


釣り人と船長さんの釣り場 その美化意識と漁港の景観     その21


釣り具のシマノさんがスポンサーのテレビ番組の中で四国、八幡浜沖の磯釣りがありました。
その主役の磯釣りが終った後ですが、渡船のホースヘッドから大きなウォーターポンプホースで一気に磯を洗う船長さんに驚きました。
わずか2~3分で奇麗になった岩場、磯はもちろんゴミ等は釣り人が奇麗に回収していましたから、ここら辺の磯場はみんなピカピカ!! そんなイメージさえあります。
九州の磯釣り場も渡船業者の連帯で、このようなド派手な磯場美化をしてくれたら、どんなに釣り場が奇麗で、釣り人の釣りマナーが良くなるか、考えただけでも嬉しくなりますね。私達釣り人は趣味でお魚釣りゲームをしていますが、釣りをする以外に、大自然に浸って景観を楽しむとか、ハートを洗浄するような一日であれば、お魚が釣れなくても十分楽しんだ!! と私は応えます。
私達が日常的に利用している磯場とか釣り場が自然のまんまなら凄く嬉しいのだけれど、反対にゴミ公害だったら一変で、そんなムードが消えてしまいます。せっかく、たくさんのお金を払って釣りに来たのだから、その想いを皆で均等に分かち合いたいものです。

「自分さえ良けりゃー」の釣りでなくて「みんなの釣り場」を意識して、釣り場美化・釣りマナーをしてこそ「本当の釣り師」ではないでしょうかね。

釣り人から認められる渡船業者の営業戦略とは          

そのようなことを踏まえて「渡船業者は釣り人が気持ち良く、たくさん来てくれる為の営業戦略を考える」必要があります。「釣り人に魚を釣らせてやる」ことも大切かと思いますが、釣り人に人気がある、利用しやすい港、漁港はどうあるべきかを考えてみました。例えば
◎釣り場の清掃日を定期的に開催する。
◎海底の釣り糸・仕掛けゴミ回収を定期的に行う。
◎磯場の禁漁日を設ける。 
◎先程の磯洗いポンプの導入。 
◎そして渡船基地の手洗い、トイレ整備の充実。 
◎ゴミ分別箱とか、残りマキエサ処分ボックス。
◎有料駐車場方式の管理等マイカーの整理。
◎渡船基地から漁協・港湾・管理団体組織等と連帯して、趣味の釣り人と職業漁師との関係整理と漁港の発展から地球環境まで考えた見識改革など。
◎その事に伴う、釣り人の負担も渡船料金に上乗せされることは私は良いと思います。


対馬・浅茅湾の磯場は自然美豊か、そ        

毎年通う長崎県の離島、対馬・浅茅湾の釣研丸さん、最近、経営者が変わり、それまでお付き合いしていたオーナーの中村鐵彦さん。彼は大阪から対馬・浅茅湾に魅せられて、釣り人の為の「対馬釣り道場」を開かれた方です。この方のモチベーションは、磯を愛すことで有名な方でした。
何処の釣り場に入っても、浅茅湾の磯場はゴミが無く奇麗なんですが、ご子息とか船長さん、オーナー自ら釣り場の掃除を頻繁にされました。オーナーの中村さんに言わせると
「せっかく高いお金を出して飛行機で来てくれるお客さんに、浅茅湾の奇麗な磯場で巨チヌを釣ってもらわんと申し分けない」と!! で、迎えに来てくれたオーナー自ら磯に上がってゴミ拾いをする姿勢にちょっと驚きましたね。そんな対馬浅茅湾通い、もう20数年続いていますが、今年は尾崎の磯で妻がチヌ53㎝、49㎝の大物をゲット。私も自己新記録の実寸54㎝と51㎝を釣りました。

佐賀県肥前町沖、鷹島の磯場を守る船長さ        


一昨年、鷹島大橋が開通して佐賀県肥前町と長崎県鷹島町が橋で結ばれ、無料の大橋が大渋滞すること三度ありました。その鷹島は渡船を利用する磯場がたくさんあり、私達は春の乗っ込み巨チヌ & クロ狙いで、毎年釣行しています。今年は鷹島大橋を利用した釣り人が増えたおかげで、肥前町、晴気港出船の隆盛丸さんはちょっと少ない釣り人、その中で私と弟、他8人で鷹島の若松公園下と床浪の磯場でチヌを狙います。で、私はチヌ46㎝他。弟は狙いのアジ、チヌが少々でまずまずの釣好。
隆盛丸、隆船長が迎えに来てくれて、いつもの作業は、まず磯場のゴミ拾い。それから釣り人の荷物の運びを加勢。船長さんは人一倍、釣り場を奇麗にする、釣り場美化を気にする方で「釣り場は私達の職場ですから」この信念が素晴らしいですね。それで隆盛丸・待合室に「釣りマナーポスター」と「(公益財団法人)日本釣振興会のゴミ袋」を同所に置いていますので、ぜひご利用下さい。



海辺のゴミマナーは、地域住民と行政主導の環境美化         

波止釣りファンの私は、渡船基地の港や岸壁、波止から、それなりの釣りを楽しむのですが、港湾とか漁協、渡船業に関わる船長さんはじめ、漁民の皆さん、その地域の皆さんから、釣り人のゴミ問題とかゴミマナー、釣りマナーで、かなり激しく問われます
それはそれで申し分けないと謝るのですが、その港や波止で釣りをしていると、もの凄―く海辺に浮いているゴミ、家庭ゴミが帯のように漂っていることが多いのです。

もちろん釣りをしながら、それらのゴミを避けるようにしてウキを流すか、釣り糸を気にかけながら釣りをします。そのゴミ、決して私達釣り人のゴミではないのです。大半が家庭ゴミなのです。
港の景観とか環境美化を意識するなら、それらのゴミを定期的に回収するハートもほしいのです。色々な諸事情もありますが、イヤでも目につく港湾、海岸線のゴミ、そして放置された漁アミの多いこと。公共の施設であるはずの岸壁や波止に大量の、これらのゴミと思われる産物が、いつ行っても同様にあること。
私が港の関係者なら率先して美化に務め、整理整頓して奇麗な海辺環境美化を考えます。それぐらいのハートはありますが、そんなこと港の関係者に決して言える立場でないのですね。釣り人の釣りマナーを問われると、何もかもみんなフッ飛んでしまうからです。
海辺、海岸を利用している私達人間は同じように自然界を共有しているのに、なぜ自然に優しいハートが持てないのか!! 私は全く理解できないのです。
  


 
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第六章
私達の釣りマナーアップと自己責任
 

公共の沖波止を利用する渡船組合と釣り人の連帯とは  その22

毎年数度、大分県の沖波止で楽しい釣りをさせてもらっています。
別府港、沖一文字波止や大分市乙津白灯、赤灯波止、そして坂の市波止に仲間達と釣りを楽しんでいますが、いつも気になることは、足場の良い波止にゴミがけっこうあることです。
今度利用した、坂の市タテ一文字白灯波止は1時間ほどかけて(公益財団法人)日本釣振興会のゴミ袋2枚を満タンにしました。その多くのゴミは波止の角に置いてあるものばかりで、ペットボトルや弁当ガラ、マキエ袋などを、燃やした残りカスが多くありました。これは横一文字波止でもあります。
燃やす行為は分かりますが、波止では完全に、きれいに燃えてはくれません。ましては公共の波止、岸壁では火を使うことが禁じられています。磯の上でも同様に、必ず燃えカスが残り、磯場、岩場、波止場に対して失礼です。やはり自然で消滅できないゴミは持ち帰ることが必要です。




渡船の波止場、港には、わざわざゴミ置き場があるのですから、ぜひ持ち帰り、利用してほしいと思います。又、幅の広い波止に犬走りがあったり、乙津白灯台波止のような真っ平な波止もあります。
それらの波止でゴミを捨てても、強風でゴミが飛び、テトラポットや波止下の捨て石などに埋まり、又、海面をさ迷うゴミとなります。やっぱり釣りマナーとして、ゴミは必ず持ち帰ることをぜひお願いします。

大切にしないといけない公共の波止であり、大変良く釣れる魚影の濃い波止、そのような恵まれた波止であり、後からやってくる釣り人の為にも心地良く、気分良く、釣りが楽しめる波止でほしいと思います。



そのような観点から見て、(公益財団法人)日本釣振興会 大分県支部、それらの波止渡しをしている渡船組合の方にお願いがあります。

基本的には釣り人が持ち込んだゴミですから、釣り人が持って帰るのが当たり前です。しかし、釣り人も千差万別、色々な考えを持つ人が居ます。マナーを守れない、釣り人もけっこう多く居ますから、そこは営利でされている渡船組合船長さんが、なにかの形でサポートしてほしいと思います。
 

毎月一度、大分県下釣り場掃除デーとか、各波止単位、漁港とか渡船組合単位、船単位でも良いと思いますが、釣り人と協力して波止のゴミ、清掃奉仕とか美化をうながすイベントでも、なんでも良いと思います。
私なら月一度、第一日曜日に渡船組合さんが、その日、利用した釣り人にゴミ袋一枚か数枚預けて、ゴミの回収をお願いして、ゴミ袋を満パイにした釣り人に対して、お礼のサービス。例えば割引券とか、500円の割引とか、スタンプカードを2倍にするとか、方法はいくらでもあると思います。
ゴミ袋は(公益財団法人)日本釣振興会さんが提供して下さい。できたら、ゴミ袋と軍手を付けて釣り人に渡すと、かなりの割合でゴミを回収してくれると思います。又、そのようなイベント行事を、その地域の釣具店さんとか、釣り団体組織、釣りクラブでも、常連さんでもPRして、とにかく釣りマナーとか、安全な釣りスタイルまで含めて、勉強会なども、渡船組合員さんとタイアップしてドンドン進めてほしいと思います。九州磯釣連盟 大分県支部や、釣り具メーカーさん等とも協力お願いして、様々な釣りマナー、波止マナーのイベントなどしながら、釣り人の道徳を貴めることまで含めてぜひお願いします。




私が時々利用する近場、福岡県の苅田港沖波止や新門司港の恒見切れ波止、そして若松沖の西波止があります。それぞれに犬走りがあって、大きなテトラポットが入っている波止もありますが、その波止群も、それぞれにゴミが散乱しています。特に夏場の釣りは、集魚剤袋や、マキエ袋から臭い匂いがして気分が悪くなるほどです。それで、釣りをする前に仲間達とゴミ拾い作業から始めます。わずか5分間で奇麗になります。(公益財団法人)日本釣振興会のゴミ袋が5~6コ満タンにして、帰りは渡船に預けるだけで良いのですから、そんなに苦になりません。
他の渡船も、出入りする波止で、連日たくさんの釣り人が、入れ代わり釣り場に入って来ますから、だれが出したゴミとは言われませんが、基本的には営業されている渡船の業者に責任があります。その上で、なにかインパクトのあるセレモニーがほしいのです。


今、九州各地域で渡船による営利を目的にした組合、組織、漁業者がたくさんありますが、もし、この稿を読み、何かヒントを得て実行してくれたら大変嬉しく思います。そのときは、ぜひ本誌を通してアピールお願い下さい。私達、釣り人、組織はそのような渡船を応援したいと思います。


 
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第六章 私達の釣りマナーアップと自己責任


都会の釣り場と釣具店が学ぶ生エサ悪臭公害    その23


急潮の海峡瀬戸に、思いっきりブン投げて遊ぶ「投げ釣り」
ターゲットは冬季のカレイ、夏季は夜釣りのイシモチ、コイチ釣り。ほとんどのキャスター達は岸壁に車を駐車しての置き竿釣り。そのそばから釣りができるのが凄く便利でファミリーフィッシングにうけている。そんな関門海峡に釣り人が数千人規模で押し寄せていた昔。今はその一割もみたないぐらい釣り人が少なくなりました。その分けは釣り場が消えたこと。釣りができない釣り場が増え、海峡に面する公共の施設周辺は、ほとんどフェンス、ネットが張られ、釣り人完全シャットアウト。

関門海峡は下関港、北九州港を含めて波止が70本ほどありますが、その波止からの釣り場の多くはウキふかせ釣りです。岸壁や港内の釣りスタイルならどこでも釣りが楽しめ、サビキ釣りの小アジ、コノシロ、サヨリ、ボラ等をターゲットにすると、けっこう遊べる釣り座が多くあるようです。その釣り人達が使用するマキエは、ほとんどジャンボアミと沖アミ、これをドンドン海に撒いてくれるなら良いのですが、地上にも撒き散らす釣り人もけっこう多いのです。そして、その後始末は誰がするのか? ほとんど自然まかせが普通。
当然、その釣り場周辺は臭ーィ。そのうえゴミを放置されると最悪。特に好ポイントになる釣り場はソク釣り禁止となり、その後はフェンスが張られてしまいます。これが最近の関門海峡の釣り場事情です。

関門海峡へ釣行するとき、ときどきエサを購入する関門トンネル前のフィッシングガイドⅡのお店は、街中のマンション一階にあることで、同居する住人とか町内会には凄く気を使うそうです。朝早くから深夜までの営業に加えて、釣り人の出入りが多くあるからです。加えて、一番ネックなのがマキエの臭い。お店で販売するジャンボアミ、オキアミ類は特製のナイロン袋を二重にし、完全密封し、販売しています。それに虫エサは全てパック入りビニール袋に入れてくれるほど気を使うのです。もちろん「お店の前でマキエ作りは遠慮してもらいます」ということですが、そのぐらいしないとエサの臭いは公害となるのです。

今、私達釣り人に求められているのは常識的な釣りマナー。

家の前に他人のゴミが置かれたり、近所で我慢できない臭いがあると、誰しも腹が立ってくる。事が大きくなってくると、警察から司法までさかのぼるほど厄介な現実があります。関門海峡の釣り場は、まさにそのことを問題定義させるほど深刻であり、行政は今、すごく悩んでいるのです。

2月12日()、長潮、満潮13時ごろ、曇のち雪、やや風が強いのですが、久しぶりに門司港の下関行き定期船桟橋そばの波止からウキふかせ釣りでチヌ、クロ釣りをしました。
今日は単独行ですが、釣り仲間の京都FC、KMさんが2月6日()に、このポイントでチヌ3枚25㎝、31㎝、36㎝を釣ったことを詳しく聞いています。エサは、いつも明るい愛想を振りまく奥さまが接待してくれる、関門トンネルそばの「フィッシングガイドⅡ」でジャンボアミ一角に、それをまとめる比重の重い瀬戸内チヌ2袋混ぜ込み、36㎝バッカン8割方で半日分を準備。
潮通しの良い静かな内湾を釣るので、浮子は釣妍「遠投立ちウキ1.5号」とし、小さなアタリを見逃さず、しかも食い込み重視させた浮子で、とにかく底を狙います。マキエサも最初、幅広く撒き込むが、30分後にはピンポイントで底下にポイントを作る作戦。風が強く、道糸のフケが気になるが、これを考慮して「サスペンドBYスペシャル1.5号」の細くて赤い道糸を新しく巻いています。ハリスは比重の重い「フロロファイタールーツ1号」を3mにして「OHインホワイトチヌ2号」鈎上50㎝ごろにガン玉8号を咬ませて、サシエサのマルキュー「シャキ生L」を安定させます。
今日はKMさんが使用している同じウキと仕掛け、サシエサもシャキ生Lを使っているが、彼は大きなLタイプの沖アミとチヌ鈎4号がマッチして、サシエサが安定していることでチヌが食ってくれると言います。
しかし私のように小鈎、小エサ、細い仕掛け派は、ちょっと信じがたいもので、これでチヌが釣れるのか? と思ってしまうのです。それでも、とにかく今度は彼の釣りスタイルをできるだけマネしてみた。
午前10時、満ち潮が港内を大きく迂回してゆく流れで、スーッと ウキが沈むと、ちょっとカラ合わせするつもりで、竿先でチョンと合わせてやると、これがヒット。ウキ下8mごろで、根掛かりしたかと思った瞬間だった。ゆっくり落ち着いてチヌの引きを楽しみながらタモ入れ。そばに観光客が5~6人見てくれて
「これがチヌというお魚ですか?イヤ、クロ魚でしょう?」
等々、ありったけの釣り知識で問いかけてくれるので
私「クロダイと言います。九州では、35㎝ぐらいからチヌと呼び、それ以下はメイタと言っています」
そんなお話しをしながら、ちょっとエッヘンして35㎝ごろのチヌをキープ。
寒い雪の中、温かいコーヒータイムしながら、やっぱり来て良かった感で至福のひと時。いつもはそばに妻が居るのだが、今日はのんびりプライベートな釣り、昼までに10㎝ほどのメバルが5~6匹釣れてリリースしたが、このメバルも、もしかしたら夜釣りだともっと大きなサイズが釣れるかも知れない。そんな気持ちで、岸壁にこぼれ落ちたマキエサを海に流い落として今日の釣りを終えた。


今度、釣りをしたL波止は、すぐそばに下関行きの定期船乗場があり、トイレはもちろん自販機もあるのでファミリーフィッシングに便利。私は、この辺で釣りをするときはイスを兼ねた小型クーラーボックスと40㎝の磯バッカン、それに36㎝の小型バッカンを小物入れにして、三つをキャリアカーに括り付け、竿袋を肩に掛けただけの身軽な格好をしています。ちなみに、帰りは40㎝と36㎝のバッカンは合体しています。マイカーは海峡ドラマシップ横にある一日24時間500円の有料駐車場、歩いて10分ぐらいだから、すごく便利。ゴミボックスは待合所と波止そばに大型ゴミボックスがあり便利。しかし、それでも弁当ガラの入ったナイロン袋やアキ缶があっちこっちにあるから呆れますね。

この海岸線を定期的に美化しているのが門司港レトロにつながる商店街、お店の皆さん。
私が利用している田代釣具店の奥さまも月一度、皆で海岸の清掃美化をされているそうで、
観光名所地として、たくさんの人々が関門海峡の海岸を散策してくれるから、私達も協力しています!!と、いつも私の顔を見ると言ってくれる。
そのお店は国道191号、門司税関ビル隣にあり、もう開業して60年もなるそうです。


 
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第六章
私達の釣りマナーアップと自己責任    

釣り人達の海は、仕掛け、オモリ、エギ、ルアー釣り糸ジャングル その24


率直な話だが、私は投げ釣りオモリを年間100コ以上は損出する。
投げ釣りはL型テンビン付きオモリの12号、15号、18号、20号、23号、25号、30号、33号、35号、40号とあり、これらの重いオモリを釣りスタイルに応じ、使い分け使用している。そのオモリ、キャスティング時とか根掛かりしたとき、あるいは大物魚とのやり取りで仕掛けを切ることがあるのだが、オモリを損出する多くはほとんど根掛かり。もう少し道糸を太くすれば良いのだが、4号の道糸より3号、2号、あるいは、PEの040608号の方が遠投できて、150m沖の魚が狙える。だから細糸派のキャスターがオモリを多く損出する。その上で関門海峡とか長崎県の針尾瀬戸ではオモリ35号、40号でも道糸が流されるのでPE2号。それで根掛かりしたとか大物魚にのされて、仕掛け、オモリの損出がけっこうある。近場の波止や港内でも落ギスや小魚狙いで漁船のロープやイカリに引っ掛け、あるいは漁船に直接引っ掛けられて切られることもある。そんな釣りを妻や仲間達としているが、けっこうオモリの消耗が多い。ということは、仕掛け糸もそれ以上に切れていることになる。

海底は道糸、仕掛けのジャングルか          

そんな釣り仕掛け、道糸やオモリが海の中でゴロゴロしていたらどうなるのか?時々、そのような仕掛けが自己の仕掛けに絡んで回収することがあり、私は損失した仕掛けの回収率が2割以上あると考える。それでも8割以上が海底の中でオモリ、釣り糸、仕掛けの残骸が眠っていることになると想う。
そんな釣りスタイルと、最近始めたエギングとか、ロックフィッシュー、ソルトルアーフィッシング等、軽いエギ・ルアーで4050m投げて小魚を釣っているのだが、そんな釣りスタイルでも、他人の仕掛けが回収されて私の宝物になっている。そのような釣り人が使っている様々な仕掛け、釣り糸等、海中や底でどうなっているのか、かなり興味がある。そこで、この頃は大潮の最干潮ごろ、海岸とか渚、ゴロタ浜等、歩いて宝探しをすると、決まって見つけるのがエギ、それに投げ釣りのオモリ、そしてウキ。もっとも多いのがサビキ仕掛け、それらの仕掛けにはほとんど道糸とかハリスが付いているから、これを回収するのが厄介なのだ。大きなハサミでブチブチ切ってやるのだが、PEラインは中々切れなくて困る、04号、06号、08号の細いものは見えにくくて困る。それでもゴミ拾いと同じような作業で、けっこうハード、それでもイイ拾い物があるからヤメられない?

ちょっと遠征した私の 釣り場        



長崎県の離島、対馬浅茅湾の尾崎の磯で、どんぐりウキを二つ拾って、釣研「ちぬの詩」を巨チヌから持ち去られた。しかし、ここのポイントも干潮時、岩盤にハリスが絡み付いていたものを50mは拾ったかも知れない。もちろん釣り仕掛けも拾うのだが意外と漁師のアミ、エギ、それにカニアミが異常に放置されて、釣り座の環境は最悪。しかし、チヌが回遊している海底ではそうでもないらしく、大物チヌがいつも釣れて、私の穴場になっている。

長崎県西海橋下の針尾瀬戸で投げ釣りのアイナメ釣り。

ここは毎年の冬場に良く来る釣り場で、今度は正月の初釣り。妻と弟の三人で、いつもの伊ノ浦海岸からオモリ35号で100mほど投げる。水深が30mごろありそうで、オモリが海底に着くまで、ちょっと時間がかかる。で、置き竿釣りでアタリ待ちの遊びの釣りをしていると、竿先が大きく振れてアイナメのアタリ。
大型リールと硬調の投げロッドでポンピングしながら巻取りして、35㎝の大型アイナメをゲットすると、その口元にソフトルアーのエギが掛かっていて「良く生きていたナァー」と感心しきり。もちろん私の仕掛けはビックサーフ鈎14号に、大きな本虫も食え込んでいたから魚の食欲に驚く。



ここの釣り場は昔からの馴染みの釣り人が多く、主にアミカゴ遠投釣りで、サビキのアジ釣りが主流。その中で、マダイ、チヌ、ヤズ、それにイサキ狙いのシニアの釣り人も多く、けっこういつ行っても釣り人は多い。その中で私達、投げ釣り組が回収するサビキ仕掛けの多いこと。海岸や磯場で、これらの仕掛けがすごく捨てられているのに驚く。
その伊ノ浦で、ネコの頭にサビキ仕掛けがカラまって大変だったと地元の方。
又、ネコの前足にサビキ仕掛けがカラまっていて、そのネコを捕まえようとするが、すぐに逃げてしまうこと再々。それらのネコの多くは、釣り人が釣った魚を横取りするので余計に逃げ足が早い。私や仲間達は、これらの仕掛けを回収するのだが、正直きりがないほどいつ行ってもある。海底に置き去りにされた釣り人の資産、これは仕方ないにしても、目に見える自然景観から釣りマナーまで、トータルで考えても、釣り場の仕掛け類は必ず回収して持ち帰りたいものです。とくに動物や小鳥達が、これらの仕掛け糸によってキズつけられ死んでいる姿を見て、私達釣り人はなんて残酷なんだと想ってしまう。そのような出来事をテレビや新聞で報道されているのを見て、より心が痛む。他人の釣り糸、仕掛けであっても、目についたら回収してあげましょう。それが釣り人みんなの釣りマナーだと想います。



 
  ジャパニーズフィッシング文化と釣り場環境美化推進そのアジェンダ  
        
未来へ継ぐ釣り文化、釣り場美化推進のとき


第六章
私達の釣りマナーアップと自己責任
   

釣り人の自己責任と自己防衛のハート      その25


今、自然をたしなむ人々が増えています。公園の散策から海辺歩き、自然観察旅行から始まって、温泉巡りや秘境の旅、そしてハードな山登りをする人々が、若者からシニアまですごくバラエティーに増えています。これらは、ほとんどテレビとかインターネットによる影響と、国民の生活スタイルに余裕ができた健康志向によるものと思われます。特に山登りはハードなだけに達成感と自然を独り占めできる幸福感がありますから今、山登りをする人が増えています。

今年、始めて妻と富士山を見ました。といっても飛行機の上からその山並みと景観を見て、さすが日本一と想いましたね。その富士山、一度は登ってみたいという観光客みたいな山登りツアーが旅行会社で大変な人気です。若者からシニアまで連日、大混雑するぐらい富士山、登山ツアーがはやっています。
五合目まで車で行けて、それ以上は山登りなんですが、その道もゴミや糞がたくさんあり凄く景観が悪いのだそうです。

山登り探検家の野口健一さんが、あのエベレストでゴミ拾いをしているなんて信じられません。野口さんの活動はその富士山等、山の景観にゴミを持ち込まない装備から、登山家のマナーを全国各地で講義とか実践で、たくさんの愛好者達に、このことをアピールしています。
海でも山でも同じようなことが起きている現在の有り様は、私達人間の良識を今、問われています。

自然事故に遭遇しない対応と勇        

旅行会社が企画する山登りツアーがシニア世代に受けて大盛況のようですが、それにマッチングした事故が各地で起こっています。メディアを賑わしている山の遭難事故は登山経験の無い一般的な人々はもちろん、多少の山登り経験があっても、現地の山を知らないこと。その上で旅行会社が山登りツアーを5人、10人とパーティーを組み、引率する山登り経験者をリーダーにして、自然体験観光ツアーが1500m~2500mクラスの山登りとなる分けです。そのような山登りツアーには、それなりの装備とか経験、体力、体調等が必要で、これらをしっかり整えての行動になると思います。しかし、自然と対当する人間の知識では計り知れない自然のパワーがあり、一つ、二つ、三つと重なってゆくアクシデントをしっかり考え、対応し、無理をしない、又、体力の限界をいち早くさとり、ストップする勇気も大切でしょうか。

私達釣り人も、そのようなことがたくさんあります。悪い天気なら釣りに行かないことも大切ですが、あそこなら釣りができる。ここまでなら大丈夫という決断も大切です。釣りの事故も山の事故も、同じことが言えますが、決して無理なことはしないことです。家族や友達、仲間達に迷惑をかけない釣りをすること。そして家族の為にも釣り保険に入ることをお勧めします。
お魚釣りは自然との闘いでもありますから、何が起きるか分からない。そんなことを含めて、私は妻ともども優しい釣り保険に入っています。

人々みんなが共有する自己責任        

今、社会で問題になっている「自己責任」とはどのようなものでしょうか。
世の中、様々な人々が居て、色々な考え方があり、話し方も行動もそれぞれまちまち。同じことを考え、協調できたり、支えあったり出来ているのは、マネーによる仕組みからくる社会的な秩序でしょうか。
後は私達が互いに認めあい、共感しながらアクションできる、人々だけかも知れません。そのような人々の生き方で事故とか事件、あるいは自然災害等に関わると、どうなるのか?そのほとんどが自己責任です。
相手があっての交通事故とか、事件に巻き込まれたりする、こともあるでしょうが、最近は、それすら問われない、人間におかされる現実が非常に多くあります。
自己を防衛する手段は常に持つことが大切なんでしょうか。そのような「自己責任」と「釣り人が行政、港湾に抗議する責任論」を三つほどタッチしましたので紹介します。


北九州市若松響灘埋立地でバイク転倒、車輌盗難などの件    

この件については九州磯釣連盟、若松地区会議で「港湾局に釣り人が抗議」そのテーマを深く追求すると
◎立入り禁止区域内で釣り人が夜間侵入し、バイクで走行中、道路であった可所で石につまずき転倒し、ケガをした件。
◎あるいは埋立地ワキに無断駐車し、車上荒しに遭遇した件。これは10数件あったそうです。
◎車の盗難事件。これ等も全て公共の立入り禁止区域内で埋立地そばで起きたものです。

北九州市若松区、洞海湾貯木場で、釣り人死亡事故    

◎貯木場港内で釣りをしていて海に落ち、大けがなどして救助された件。
◎あるいは積上げられている材木が転げ落ちて大ケガする事故がニ件等。
 いずれも一般立入り禁止区域、無断車輌進入禁止区域でフェンスがあります。

◎立入禁止の貯木場港内において海面に浮いている材木からの釣りの事故であるのに対し、企業や市に抗議する釣り人があった件、など。
◎若松響灘の沖波止、新波止テトラポットから釣りをしていた釣り人がテトラに落ちてケガをしたなど。



近場の釣り人死亡事故、若松一文字波        

今、釣り禁止になっている北九州市若松区洞海湾沖の「一文字波止」は、昔私達のホームグランドでした。
陸続きである為、カレイ釣りやキス釣りに等でたいへん良く通った投げ釣りの好場で、夜釣りでコイチの50㎝オーバーが釣れるし、キスは特に大型。私の記録は32㎝。仲間達も33㎝の超大型が釣れたところ。それに冬場のカレイ釣りでは50㎝オーバーのザブトンガレイが良く釣れました。私の記録は45㎝なのですが、そのぐらいの大物が釣れるので、長さ300メートルあまりの波止にサーフキャスターが1m間隔に竿を並べることが良くありました。そんな波止は大潮の満潮で足元を洗い、大型タンカーがそばを通ると、その波が1m高い犬走りに置いてある釣り具を流される、ことも良くありました。
しかし、そのぐらいはまだ良い方で、シケてくると波シブキは頭からカブルし、波が波止先端を洗い、釣り竿をそっくり持っていかれた釣り人も多くいます。
先端の赤灯廻りは1.5mほどの犬走りで囲まれていて、身体だけは大丈夫。ただし、そこまでの300mは波で洗われて引き返すことができない状態。そんな釣り場で何度も海上保安庁のボートで釣り人が救助され、ヘリコプターで救助される新聞記事もありました。
そんなとき、夜釣りから入った釣り人が居て、波で流され死亡事故。そして現在は完全に釣り人シャットアウト。釣りをしていると「警察に連行される」ほど、厳しい罰金刑が待ち構えています。
 

釣り人と行政との関わりを明確にし、釣り人の自己責任を感じてほしい
現状が、この若松響灘には数多くあります。
北九州市港湾局では、全て釣り人の「自己責任」であり、立入り禁止区域での事故はもとより「趣味として親しんでいる釣りは全てに於いて自己責任であり、市や国の責を問うものでないと」厳しく問われます。
このような事が再々、市や行政、企業にトラブルを持ち込むと、その区域は確実にフェンスが張られ、釣り人完全シャットアウトされることが当たり前のようにあります。その上で、




◎立入り禁止区域では釣りをしない!!
◎安全な釣りを志すことはもちろんだが、ライフジャケットは着用する。
◎釣りマナーはもちろん、自己のゴミは持ち帰る。
◎釣り場の事故、ケガは、全て自己責任であることを十分認識し、安全な釣りを心がける。

◎海に落ちた、などの海上での事故は、携帯電話でも118番、海上保安庁に連絡する。



           へつづく
本文と合わせて1960年代からのポール・モーリアのmusick №1~№15までお楽しみ下さい












クリーンアップ関門海峡Fカップ2013 主催 海洋磯釣倶楽部 事業
 
クリーンアップ 関門海峡

クリーン関門海峡Fカップ2013

 
    主催 海洋磯釣倶楽部

 

北九州門司区関門海峡

 
関門海峡の夜釣りでイシモチ 門司税関前の投げ釣りでスズキ

 

検量 

 
大会の受付        スズキの部優勝

 

イシモチの部優勝        カサゴの部

 

イシモチの部準優勝

 

チヌの部優勝         チヌの部大物優勝

 

中学生の部スズキ優勝

 

大物賞

 

検量       参加者全員で釣り場の掃除

 

参加者全員で釣り場の掃除    参加者全員で釣り場の掃除

 

 

参加者全員で釣り場の掃除

 

参加者全員で釣り場の掃除

 

表彰式海洋磯釣倶楽部 会長 上瀧勇哲 挨拶

 

ジャンケン大会で自転車

 

参加者全員で      参加者全員で

 

マリバー号がゴミの回収

 

マリバー号がゴミの回収       マリバー号がゴミの回収

 

マリバー号がゴミの回収 最後に海洋磯釣倶楽部会員でお話しかい






さん、九州磯釣連盟入会しませんか大物釣りからルアーのヒラマサ、スズキ。シロキスの部門まであります
九州磯釣連盟では、2名以上のクラブ、個人でも参加募集中です。北九州支部エリアは北九州市、筑豊、直方、遠賀、行橋
豊前などその他の地域でも紹介します。メッセージ、申込みは九州磯釣連盟本部へリンク。私のページでも、ご案内中です、どうぞよろしく
   問わせは 九州磯釣連盟・本部事務所・
福岡市南区老司3丁目18の34 TEL・092 408 5680番
で、連絡下さい